横浜市・川崎市における葬儀場の種類を紹介!斎場選びの基礎知識も

2022.04.06

大切なご家族様がお亡くなりになった際には、慌ただしく過ぎる状況の中で、葬儀に関するさまざまな調整を実施しなければならないことが多々あります。特に葬儀形式と葬儀場(斎場)はたくさんの種類があるため、どれを選べばよいか迷ってしまうかもしれません。

葬儀に関する知識を十分に持っている方は少ないので、いざというときのために基礎知識を身につけておくとよいでしょう。今回は横浜市・川崎市における葬儀場の種類と、葬儀に関する基礎知識について解説します。

近年の葬儀形式

一般的な葬儀形式は、以下の3つです。

・二日間で行うお通夜・葬儀(告別式)葬儀
・お通夜を行わない葬儀(一日葬)
・お通夜・告別式の両方を行わない、火葬だけのお葬式(直葬、火葬式)

以前は、遠い親戚やご近所さんなども参列する大きな葬儀が主流でした。そのため、一般的に葬儀と聞いて思い浮かぶものは、お通夜・葬儀の形式だと思います。

しかし、時代の流れにより家族・地域の関係性が変化し、一日葬や直葬を選択する家族も増えてきました。

一日葬とは、お通夜を行わず葬儀と火葬だけを行う形式です。一方、直葬とはお通夜・告別式を行わず火葬のみで行う葬儀のことを指し、火葬式とも呼ばれます。金銭的な面や故人の意向などで、直葬を選択する家族も多くいらっしゃいます。

また、家族葬という言葉も耳にしたことがあるでしょう。家族葬とは近親者のみで行う葬儀のことで、特に決まった形式はありません。

さらに近年は、以下のようにさまざまな葬儀形式があり、故人様やご家族の意向に合ったものが選びやすくなりました。

・偲ぶ会(お別れ会):ホテルやレストランなどで行う自由な形式の告別式。お花を飾ったり音楽を流したりすることが多い
・生前葬:本人が生きているうちに執り行われる葬儀
・社葬(団体葬):会社の役員などがなくなった際や、社員が殉職した際、会社が執り行う葬儀
・市民葬(区民葬):各自治体が執り行う低価格で簡素な葬儀
・福祉葬:生活保護を受けているご家庭の方が亡くなった際、自治体から支給される補助金を使って執り行われる葬儀

なお、葬儀の種類については、以下の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。

関連記事:葬儀の歴史を知りたい!現在はどんな種類があるのか?

横浜市・川崎市における葬儀場の種類は8つ

横浜市・川崎市で葬儀を執り行う場合、葬儀場の選択肢は8つ考えられます。それぞれの概要と、メリット・デメリットなどを紹介するので、希望条件に近いものがあるか確認しておきましょう。

1.葬儀会社が所有するホール

横浜市・川崎市で葬儀を執り行う場合、葬儀場の選択肢としてまず挙げられるものは、葬儀会社が所有するホールです。

ただし、葬儀会社が所有するホールは、葬儀会社ごとに使用方法が異なります。そのため今回は、弊社、杉浦本店(磯子斎場・家族葬ホール川崎・北鎌倉会館・旭上白根会館・都筑かなで会館・逗子みなと会館・あざみ野桜会館・新山下ホール)が所有するホールについて紹介します。

杉浦本店の葬祭場は一日一組限定なので、ほかのご遺族とお顔を合わせることなく、まるでご自宅のように故人様とゆっくりお別れができます。また、宿泊もできるため、最後に故人様と同じ空間で過ごすことも可能です。遠方から来られるご親族がお泊まりになるケースもあります。

一方、葬儀会社が所有するホールのデメリットとしては、式場へのアクセスが悪い場合があることでしょう。また、葬儀の後、火葬場へ移動する際にアクセスが悪い場合もあります。

したがって、葬儀会社が所有するホールの利用を検討する場合は、事前にアクセスの良し悪しや、葬儀場のルールや雰囲気なども確認しておくと安心です。

2.市営斎場の葬祭ホール

市営斎場の葬祭ホールも、横浜市・川崎市における葬儀場の選択肢のひとつです。

市営斎場の葬祭ホールとは、その名の通り市が運営・管理する斎場をさします。火葬場(市営斎場)に併設されていることが多い点が特徴です。横浜市・川崎市の市営斎場6箇所のうち、5箇所に市営の葬祭ホールが併設されています。

市営斎場は故人様の住民登録地が各市内であれば、市内料金で使用できます。一方、該当する自治体の住民でない場合は、使用できなかったり火葬料金が高くなったりすることが一般的です。横浜市には北部斎場、戸塚斎場、部斎場の計3箇所、川崎市にはかわさき北部斎苑、かわさき南部斎苑という市営斎場の葬祭ホールが2箇所あります。

市営斎場の葬祭ホールを利用するメリットは、火葬場が併設されていることです。火葬場に移動する際、霊柩車を手配する必要がなく、ご遺族が移動する負担もほとんどありません。また、市営の斎場ホールのため比較的安価に利用できます。

市営斎場の葬祭ホールを利用するデメリットは、予約の空き状況によって、葬儀の実施日が遅くなる可能性があることです。さらに、市営斎場に併設されているため、最寄りの駅から離れている場合もあり、アクセスが悪い場合もあるでしょう。

3.寺院

寺院の本堂でも葬儀を実施することが可能です。以前は寺院で葬儀を行う方も多くいましたが、近年は減少傾向といえるでしょう。

寺院を葬儀場として選択される方の多くは、その寺院の檀家さんです。寺院で葬儀を行うメリットは、落ち着いた雰囲気で式を執り行える点だといえます。寺院には各宗教・宗派の教義に則った本尊や仏様、またこれらをまつるに相応しい飾り付けがなされており、荘厳な空間の中で葬儀が執り行えることでしょう。

一方、寺院で葬儀を行うデメリットは、基本的に檀家さん以外は実施できない点です。ご遺族の希望があった場合でも、檀家さんでなければ寺院から断られてしまう可能性があります。

また、寺院はもともと葬儀を行うための施設ではないので、バリアフリーに対応していないところが多く、お手洗いや空調・宿泊施設などもほかの式場に比べて劣っていることが多いかもしれません。

さらに、参列者様の待機場所が野外になってしまう可能性もあります。テントなど葬儀会社で準備できる範囲内では対応してもらえますが、気温や天候に左右されやすい部分がある点について注意が必要です。

4.寺院会館

寺院会館と呼ばれる、寺院の境内にある葬儀専用の会館を借りて葬儀が行えます。

寺院会館で葬儀を行うメリットは、落ち着いた雰囲気で葬儀が執り行える点と、檀家さんでなくとも利用できる点です。また、葬儀を行うことを前提に作られているため、お手洗いや空調などもきちんと設備されています。

ただし、寺院会館は一般の方には、あまりその存在が知られていません。そのため、詳細については寺院に直接確認するか、葬儀会社に相談するのがよいでしょう。

5.自治会館

自治会館とは、各地域の自治会や町内会が運営している自治会館も、葬儀場として利用できます。自治体ごとにルールは異なりますが、基本的に故人様が属していた自治会の自治会館を使用することが可能です。

以前は自治会館を葬儀場として利用するご遺族も多かったのですが、現在では減少傾向にあります。その理由は、地域とのつながりが希薄になり自治会に参加しなくなった方が増えたことや、各葬儀会社が自社ホールを所有するようになったためです。

しかし、現在でも自治会館を使用するご遺族は珍しくありません。自治会館で葬儀を行うメリットとしては、一般的な会場に比べて、どの自治会館も比較的安価に利用できる点でしょう。また、故人様が参加していた自治体の会場ということもあり、ご家族やご遺族、地域の方が参列しやすいこともメリットの一つです。

自治会館で葬儀を行うデメリットは、自治体によっては葬儀場としての利用を許可していない場合があることです。また、使用できたとしても、利用時間に制限がある可能性もあります。さらに、葬儀を行う事実が自治会に伝わってしまうため、家族葬を想定していても、地域の方が参列を希望される場合があるでしょう。

6.貸し式場

民営の式場の中には、葬儀場として利用できるところもあります。

市営斎場の葬祭ホールは数が限られているため、ご希望の日時に空きがない場合が多く、一週間程度待たされることもあります。そのため、ご自宅の近くや火葬場周辺など、ご家族やご遺族、参列者様が来場しやすい式場があれば、ひとつの選択肢として検討してもよいでしょう。

民営の貸し式場で葬儀を行うメリットは、葬儀用会館として運営されている場合は、設備などが充実している点です。式場によっては、宿泊施設が完備されている場合もあります。

民営の貸し式場で葬儀を行うデメリットとは、市営斎場の葬祭ホールに比べて利用料金が高額な場合が多いことです。ただし、利用料金は貸し式場ごとに異なりますので、事前に問い合わせて確認しておくと安心でしょう。

7.ホテル

ホテルによっては、葬儀場としての利用ができるところもあります。ただし、多くのホテルが、火葬前のご遺体を施設内に入れることを拒むでしょう。そのためホテルでは、火葬後の偲ぶ会やお別れ会を実施するケースがほとんどです。

ホテルで葬儀を行うメリットは、ホールや宿泊施設が揃っており、アクセスもよいことでしょう。また、音響、照明施設はもちろん、料理や飲み物の提供ができる点も、ホテルならではのメリットだといえるでしょう。

一方、ホテルで葬儀を行うデメリットは、火葬後でなければ実施できない点と、お焼香やお線香が禁止されていることが多い点です。また、ホテルによっては料金が高額になる可能性もあるため注意しましょう。

8.自宅

以前は自宅で葬儀を行うことが主流でしたが、昨今では減少傾向にあります。理由としては核家族化が進み、ご自宅がマンションや3階建ての戸建てなど、葬儀を実施しづらくなったためです。

また、以前は地域の方などが葬儀の準備や運営を手伝うなど、地域内のつながりもありましたが、現在は葬儀会社がサポートすることが一般的になり、自宅で葬儀を行うケースは減っています。しかしながら、現在でもご自宅で葬儀を行うことは珍しくありません。

ご自宅で葬儀を行うメリットは、故人様が最期を過ごしたご自宅から送り出せ、最期の夜をご家族でともに過ごせることです。ただし、現在も住んでいるご自宅のため、ご家族やご遺族の負担が重くなる点がデメリットだといえるでしょう。

斎場選びの基礎知識!押さえるべき7つのポイント

葬儀場を選択するにあたり、大きく分けて7つのポイントから検討する必要があります。

1.火葬場へのアクセス
2.斎場へのアクセス
3.利用料金
4.利用日時
5.斎場の大きさ
6.宿泊の可否
7.利用資格の有無

それぞれのポイントについて解説します。

1.火葬場へのアクセス

葬儀を行った後、故人様のご遺体とともに火葬場へ移動する必要があります。そのため、葬儀場を選ぶ際には、火葬場へのアクセス状況を確認しておかなければいけません。

火葬場へ行く手段は、式場が市営斎場の葬祭ホール以外の場合、故人様は霊柩車、ご家族やご遺族、参列者様は車で移動します。火葬場へのアクセス手段や参列者の内訳も考慮して検討しましょう。

2.斎場へのアクセス

葬儀を執り行う斎場へのアクセスは、葬儀会場を選ぶうえで非常に重要です。

近隣における公共交通機関の運行状況や、車での来場のしやすさなどを考慮し、できるだけ多くの方がアクセスしやすい斎場を選ぶようにしましょう。駐車場の有無も大切なポイントです。

また、葬儀の形式によって参列者様の人数や規模も変わってきますので、火葬場へのアクセスとも比較しながら検討する必要があります。

3.利用料金

利用料金も葬儀場を選ぶための重要なポイントです。

会場の大きさやご参列者の規模によって、利用料金が大きく異なります。また、民営か市営かによっても、利用料金にはかなりの開きがあるでしょう。

比較的安価なものは、自宅や自治会館、市営斎場の葬祭ホールです。ただし、施設の利用料金はさまざまなので、弊社、杉浦本店までお気軽にご相談ください。

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4.利用日時

葬儀場の利用日時は、ご家族やご遺族、参列者様のご都合と、施設の空き状況を考慮して決める必要があります。

まず、多くの方が葬儀に参列しやすい日程を絞りこみ、その後、葬儀場の空き状況を確認しましょう。葬儀場によっては、数日先まで予約が埋まっている場合があります。特に都市部の場合は、利用者が多いため混雑している可能性が高いです。

そのため1つの葬儀場に絞らず、いくつかの選択肢を準備しておくことも念頭に置く必要があります。

5.斎場の大きさ

斎場の大きさも葬儀を行う際、考慮するべきポイントです。人数に応じて適切な広さの葬儀場を選択する必要があります。

例えば、家族葬を行うために大きな斎場は必要ありませんし、逆に参列者が多いにも関わらず狭い斎場を選ぶことも好ましくありません。また、広すぎる斎場を選択してしまうと、利用料金も高くなるので、コストの無駄使いになる可能性があることも覚えておきましょう。

6.宿泊の可否

ご家族やご遺族がお通夜から翌日の葬儀まで、故人様に寄り添う場合は、宿泊できる葬儀場を選ぶと便利です。そのため、故人様に付き添う方がいる場合には、宿泊の可否についても事前に確認しておきましょう。

また、宿泊可能な施設の場合でも、入浴設備があるところとないところがあるなど、提供している施設に違いがあります。併せて確認しておくと安心です。

7.利用資格の有無

葬儀会場によっては、利用資格が必要な場合があります。そのため、事前に利用資格の有無を確認しておきましょう。

例えば、寺院や寺院会館であれば「檀家であれば利用可能」「仏教のみ利用可能、宗派不問」などの条件があるケースや、自治会館であれば「自治体に住んでいることが条件」といった資格が考えられます。

まとめ

葬儀の形が多様化した現在、葬儀場の選択肢も以前より多くなっています。今回は横浜市・川崎市で葬儀を行う際の、葬儀場ごとの特徴や選択する際のポイントについて解説しました。

葬儀は一生に何度も経験することではありません。また、故人様とお別れをする悲しみの中、さまざまなことを決めなくてはならないため、戸惑う気持ちもあると思います。

故人様との最後の時間を大切に過ごしていただくためにも、どのようにお見送りしたいか弊社、杉浦本店までお気軽にご相談ください。故人様の意向も尊重し、ご家族にもっとも負担のない方法で、ご案内をさせていただきます。24時間365日、いつでもお気軽にお問合せください。

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