葬儀社と老人ホーム・施設との関係性

2022.08.16

お葬式の杉浦本店 市川です。
今回は葬儀社と老人ホーム・施設との関係性について、お話をさせていただきます。

このコラムをご覧いただくことで、葬儀社と老人ホームの関係性を理解できるだけではなく、いざ決断する時の判断材料になります。
ぜひ、最後までご覧ください。

【もくじ】
・老人ホーム・施設とは?
・葬儀社との関係性
・まとめ

老人ホーム・介護施設とは?

老人ホームや介護施設と聞いて、皆様はどのようなイメージがありますか?
病気を克服するところ、リハビリをするところ、余生を過ごすところ……などのイメージがあるかと思います。
実際のところ、入居にあたっての条件や利用者の目的、受けるサービスなどは、施設によって内容が異なります。
「どんな種類の老人ホームがあるの?」「それぞれどんな特色があるの?」
まずはそこから解説させていただきます。

老人ホームとは、高齢の方が入居される施設のことです。
老人ホームは大きく分けて公的施設と民間施設の2種類があり、その中でも入居する方の介護度や症状によって、多種多様な施設に分けられます。

老人ホーム・介護施設の種類

【民間施設】
介護付き有料老人ホーム:介護度に合わせた介護サービスが受けられる
サービス付き高齢者向け住宅:賃貸住宅に介護サービスが備わった施設
住宅型有料老人ホーム:自立した方を対象に介護サービスを受けられる施設
グループホーム:認知症の方専門の施設

【公的施設】
特別養護老人ホーム:要介護3以上の方が入居対象で費用が安く、順番待ちのことが多い
介護老人保健施設:基本的に在宅復帰を目指してリハビリを行う施設
ケアハウス:低所得で、なおかつ独居の高齢者を対象とした施設
介護医療院:長期的な医療行為が必要となる方が対象となる施設

また、お看取りが発生した場合、上記施設の中では、ケアハウス以外の施設でお看取りがあります。
※一部施設によっては看取り対応不可の場合もあります。

そのため、自然に葬儀社と介護施設の関わり合いが出てきます。
具体的にはどのような関わり合いがあるのでしょうか。

葬儀社と介護施設の関係性

多くの施設ではお看取りをされた後に、職員の方からご遺族へ「葬儀社の手配をお願いします」と案内があります。
※一部の施設では、入居時や危篤時に事前準備をお願いする場合もあります。

事前準備や心づもりが済んでいる方は、安心してお看取りに寄り添うことができますが、容態が急変しそのまま帰らぬ人となってしまった場合は、葬儀社選びが困難になります。
大切な方の門出をお任せするわけですから、当然のことだと思います。
ましてや葬儀を行うこと自体、滅多にあることではありません。
もしも上記のような場面に遭遇した場合、皆様ならどのように対応されるでしょうか?

多くの方はインターネットで検索したり、施設の関係者に聞いたりするかと思います。
施設としても、対応が良い葬儀社を案内したいので、日頃お迎えに上がる葬儀社のことをよく見ています。
服装・身なり、言葉遣いや、故人に対する扱いなど、細部までしっかりと見ています。
ここまでしっかりと見る理由は、施設内で看取られた方は、職員の皆様にとっても大切な方だからです。
大切な方を粗末に扱う葬儀社を、ご遺族へご案内したくないですよね。

問題がない葬儀社であれば、ご遺族様にご紹介いただけることがあります。
実例として、私が数回お迎えにあがりました施設様から、パンフレットをいただけませんか?と、お声をかけていただいたことが何度かあります。
以降、その施設様とは何かあれば杉浦本店さんへお任せすると、信頼関係を築き上げることができました。
故人様は葬儀社と施設の架け橋ともいえる存在で、切っても切れない関係となっています。

施設で紹介された葬儀社はほぼ安心できる葬儀社として、ご相談いただいて問題ないと言えるでしょう。
ただし、中には紹介でも多額な追加費用が発生する葬儀社があるのでご注意ください。
気になる部分があれば質問をして、100%返答がもらえているか、しっかりと意識してみることが大切です。
質問を受けて、うやむやにする葬儀社は、多額な追加費用が発生する可能性が非常に高いです。ましてや、話し方がぶっきらぼうなところはもってのほかです。

インターネットで葬儀社を探すときのポイント

もう一点、注意していただきたいのが「インターネット検索」です。
近年、インターネットの普及により、「○○周辺 葬儀社」と検索すればたくさんの葬儀社がヒットしますが、情報量があまりにも多いため、選定基準が分かりづらくなってしまいました。
そこで見極めるための3つのポイントをご紹介いたします。

1.ホームページの雰囲気・見やすさ
2.料金がしっかりと表記されているか
3.追加費用についての説明があるか

上記のポイントを最低限意識して、検索してみてください。
それだけである程度の葬儀社が絞れるはずです。
ここでは1から順番にご説明します。

1.ホームページの雰囲気・見やすさ

ホームページは、言わば会社の顔です。
対面で挨拶する上でも、「表情や仕草」はとても大切です。
それはホームページでも同じことだと言えるのではないでしょうか。
ホームページの雰囲気や見やすさが良くないところは、実際の対応もあまり良くない場合がありますので注意しましょう。

実際にHPを見た上で、先述のように電話対応も確認しておくと良いでしょう。
親切丁寧に対応してくれる葬儀社であるか、しっかりと質問して見極めることが大切です。

2.料金がしっかりと表記されているか

料金の表記は大変重要なのですが、実際には表記がない葬儀社も多数存在しています。
神奈川県だけではなく、全国的に見ても多数存在しているようです。
料金の記載がない=多額の追加費用が発生すると思って良いでしょう。
そのため、しっかりと料金の記載がある葬儀社に相談されることをおすすめいたします。
少しでも不可解な点がある葬儀社を選ぶことは避けましょう。

3.追加費用についての説明があるか

追加費用についての説明も、とても大切なのですが、こちらに関しても後からとってつけたかのように、追加費用を請求してくる葬儀社が実在しています。
では、追加費用の発生を防ぐためには、どのようなことに注意をしたらいいのでしょうか。
それは、電話で直接「追加費用は発生しますか?またどのようなことについて追加費用が発生するのでしょうか?」と細かく聞いておくことです。
聞かれた時点で、言葉に詰まる会社はやめておきましょう。
即答できる会社は安心できる葬儀社と判断して大丈夫と言えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は「葬儀社と老人ホーム・施設との関係性」についてコラムを書かせていただきました。
お看取りがある施設において、葬儀社との関係があるのはごく自然のことですので、もし葬儀社選びにお困りの際は、施設の方にお伺いしてみると良いかもしれません。
何社か紹介がありましたら、電話対応はきちんとしているか、料金・追加費用についての説明がしっかりとあるか、確認しましょう。
説明の段階でうやむやにする葬儀社は、多額な追加費用を請求する場合がありますのでご注意ください。

こうしたトラブル回避を少しでもするためには、事前相談をおすすめいたします。
とくに対面での相談は、実際に葬儀社まで足を運ぶことで、会館の雰囲気やスタッフの対応を確認できるため、おすすめしている相談方法です。
また事前に相談をして詳細を調べておくことで、ご遺族の方もお看取りの際に穏やかに過ごすことができます。

弊社は、24時間営業の葬儀社です。
気になることがございましたら、時間帯を問わずお気軽にお問い合わせください。