葬儀の後、後飾り祭壇や白木位牌を処分する方法とは?

2022.04.06

葬儀を無事に終えた後も、ご遺族がやるべきことはたくさんあります。例えば、役所や生命保険などの手続き、故人様名義の契約解除や名義変更などが代表的です。

その中で、我々葬儀会社がご遺族の方から多くいただくのが、後飾り祭壇(あとかざりさいだん)や白木位牌(しらきいはい)の処分に関する質問でしょう。そこで今回は、後飾り祭壇や白木位牌の処分などについて解説します。

後飾り祭壇とは?

後飾り祭壇とは、葬儀が終わった後から納骨までの間、ご自宅で故人様のお骨を安置するための祭壇です。葬儀が終わった「後」に、ご自宅へ「飾る」「祭壇」なので、後飾り祭壇と呼ばれます。ちなみに、後飾り祭壇を省略して、後壇(あとだん)と呼ぶことや、関西では「中陰壇(ちゅういんだん)」と呼ばれることも覚えておきましょう。

後飾り祭壇はあくまでも納骨までの一時的な仮の祭壇なので、ベニヤ板やダンボールといった簡易的な素材で作られることが一般的です。一昔前は、木製の立派な後飾り祭壇を葬儀会社がレンタルし、納骨終了後に引き取る形式も多くありました。

しかし、設置と回収にともなう人件費などの費用が高額(約2~3万円)なこともあり、近年は使い切りの簡易的な後飾り祭壇を使用することが多いです。そのため納骨後は、ご遺族側で処分することが主流になっています。

後飾り祭壇を置く場所

後飾り祭壇を置く場所は、ご自宅にお仏壇があるかどうかで変わります。

まず、お自宅にお仏壇がある場合は、後飾り祭壇を仏壇の前か傍に置きましょう。一方、お仏壇がない場合には、設定したい部屋の北側か西側に置くことが基本です。

しかし、ここで大切なのは、ご家族やご遺族がお参りしやすい場所へ置くことでしょう。また、お客様が弔問されることもあるため、できるだけお招きしやすい場所に後飾り祭壇を置くように意識することが重要です。

ただし、湿気や直射日光はご遺骨の状態に悪影響を与える可能性が高いので、水回りや窓際などに後飾り祭壇を置くのは避けるべきでしょう。

後飾り祭壇の飾り方

「後飾り祭壇の飾りを、どのようにしたらよいかわからない……」という方も多いでしょう。そこで本章では、宗派ごとに異なる後飾り祭壇の飾り方を紹介します。

仏式における後飾り祭壇の飾り方

仏式の後飾り祭壇を飾る場合は、白木の2段、もしくは3段の祭壇を作ることが基本です。なお、白木を使用しない場合には、白い布をかけましょう。

四十九日法要が終わるまでの期間は、毎日お線香とロウソクの火を点し、故人様の魂を供養しなくてはいけません。

「それぞれの段に何を置く」というルールは存在しません。ただし、一般的には以下のように飾ることが多いので参考にしてください。

・最上段:故人様のご遺骨、遺影、白木位牌
・2段目、3段目:ロウソク台、香炉、金、お花立、お供え物

仏式の後飾り祭壇へのお供え物は、故人様が好きだった食べ物をはじめ、仏飯やお水、果物、生花などをお供えします。ただし、浄土真宗では仏飯やお水、お茶などをお供えしません。

また、お供えものは傷んでしまうため、置いたままにすることはNGです。傷む前に、ご家族やご遺族で食べてしまいましょう。

キリスト式における後飾り祭壇の飾り方

キリスト式の後飾り祭壇を飾る方法には、特別なルールはありません。小さめのテーブルに白い布をかけて、上段に十字架、中段に故人様のご遺骨や遺影、下段には聖書や生花などをおくことが一般的だといわれています。

また、キリスト式の後飾り祭壇へのお供えものについても特別なルールはないので、故人様が好きだったものをお供えすればよいでしょう。

神式における後飾り祭壇の飾り方

神式の後飾り祭壇は、仮霊舎(かりみたまや)と呼ばれる白木で作った八足の祭壇を作ることが基本です。また、それぞれの段に何を飾るかについても、以下のように決まっています。

・上段:故人様のご遺骨、遺影
・中段:霊璽(れいじ)、榊(さかき)
・下段:三方(さんぼう)に入れた徳利、水玉、皿、玉串、火立

また、神式の後飾り祭壇へのお供えものは、洗米やお水、お酒、塩、榊、灯明をお供えすることが多いです。

白木位牌とは?

白木位牌とは、仏式の葬儀で使用する「白木」の「位牌」です。僧侶が戒名を白木位牌に直接書くか、戒名を書いた紙を貼りつけて使用します。なお、白木位牌は仮位牌(かりいはい)とも呼ばれています。

白木位牌と対になるものに、本位牌(ほんいはい)と呼ばれるものがありますが、作成には1週間以上かかることが普通です。また、サイズやデザインも種類が多く、亡くなってから葬儀までの間に本位牌を選んで作成することは難しいので、葬儀当日は仮の位牌として白木位牌を使用します。

白木位牌を使う期間

一般的に白木位牌は、四十九日法要のタイミングで本位牌に作り替えることが一般的です。

ただし、白木位牌は後飾り祭壇と同じく、お墓があるかどうかによって使う期間が変わります。すでにお墓を持っている場合は、四十九日法要のタイミングで納骨を行い、あわせて白木位牌を本位牌に作り替えることが一般的です。

しかし、お墓が無い場合は、四十九日法要に納骨をしないことが多く、以下どちらかの方法で対応します。

・方法1:四十九日法要のタイミングで納骨は行わず、位牌だけ白木位牌から本位牌へ作り替える
・方法2:四十九日法要にこだわらず、ご自宅でお骨を安置している間は白木位牌を使い、1周忌や3回忌などのタイミングで納骨をする際に本位牌に作り替える

どちらが正しいということはないので、ご家族の意向に沿う方法で対応するのがよいでしょう。

本位牌とは?

本位牌とは、仏壇におまつりする黒や茶色の位牌のことです。なお、浄土真宗の場合は、本位牌ではなく過去帳と呼ばれています。

故人様の霊をおまつりするための本位牌には、表側に戒名や没年月日、裏側には生前の名前、享年などを彫ります。また、本位牌は1つを夫婦連名で作成できる点が特徴です。また、ご家族やご親戚などを1つの位牌にまとめるケースもあります。

本位牌のうち、漆を塗り金箔や金粉などが使われているものを「塗位牌(ぬりいはい)」と呼び、一般的にはこのタイプの本位牌が多くみられます。最近では、黒檀(こくたん)や紫檀(したん)を用いた「唐木位牌(からきいはい)」と呼ばれる本位牌を選ぶ方も増加傾向です。

また、本位牌の作成には1週間~10日間程度かかることもあるため、余裕を持って準備するべきでしょう。

後飾り祭壇を処分する方法

納骨が無事に終わり、後飾り祭壇が不要になった際には、ご家族側で処分する必要があります。後飾り祭壇を処分するもっとも一般的な方法は、通常の家庭ゴミとして処理をすることです。

弊社、杉浦本店の後飾り祭壇は、ご家庭で処分しやすいように、ダンボール製の祭壇を使用しています。祭壇を畳んで、ゴミとして簡単に処理していただけるでしょう。

また、後飾り祭壇に付属している仏具(白い陶器の香炉、線香立て、ロウソク立てなど)は、燃えないゴミとして処分することが可能です。基本的には、お茶碗などを捨てるときと同じように、そのままビニール袋に入れて出せば問題ありません。

ただし、人によっては「これまで供養で使ってきたものをそのまま捨てるのが忍びない……」という方もいらっしゃいます、そのような場合は、お清めとしてお塩を振り、気持ちに区切りをつけてから処分するのがおすすめです。

もしどうしても自分でゴミとして処分することが心苦しいという場合は、弊社の式場へお持ちいただくか、郵送で送っていただければ、無料でお焚き上げ処分をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

後飾り祭壇を使う期間

後飾り祭壇を使う期間は、納骨が終わるまでです。

ただし、ご遺族がお墓を持っているかどうかによって、納骨のタイミングが異なりますので、後飾り祭壇を使用する期間も変化します。ご遺族がお墓を持っている場合は、四十九日法要のタイミングで納骨を行うのが一般的です。後飾り祭壇もそのタイミングで処分します。

一方、お墓が決まっていない方の場合は、1年~2年かけて探すことも多いので、後飾り祭壇を1年以上使用するケースも珍しくありません。最近は、お骨を収納できるタイプの仏壇も販売されています。四十九日法要の後、ご自宅でお骨を安置する際に、後飾り祭壇から仏壇へ切り替える方もいらっしゃいます。

後飾り祭壇を処分しないという選択肢

後飾り祭壇は処分せずに、保管するという方法もあります。

例えば、お盆や一周忌などの法要を行う際、後飾り祭壇として活用する方も多いです。また、仏壇代わりに使ったり、年法要で活用したりするケースも散見されます。

後飾り祭壇は安価なものではないので、大切に保管して有効活用することもよい方法でしょう。1つの選択肢として、ご家族で検討してみてください。

白木位牌を処分する方法

白木位牌は本位牌に作り替えた後、処分しなくてはいけません。その場合、菩提寺の有無によって、大きく方法が異なります。

まず菩提寺がある場合は、白木位牌の処分についてご家族が困ることはないでしょう。菩提寺側で処分と供養を行ってくれるからです。

一般的には、四十九日法要・納骨のタイミングで、白木位牌と本位牌をお寺に持参します。白木位牌から本位牌へ魂を移す儀式を行った後、お寺側で供養してもらえるでしょう。

したがって、白木位牌の処分に困るのは、菩提寺がない場合です。菩提寺がない場合も、さらにいくつかのパターンに分けて考えられます。

まず四十九日法要などで、僧侶を招いて法事を行うか、行わないかです。

菩提寺がなくても、49日法要で葬儀社などから僧侶の紹介を受けて法事を行う場合は、白木位牌の供養をお願いできます。こちらも菩提寺がある場合と同様に、白木位牌の処分に困ることはありません。

しかし、僧侶を招かない場合は少し複雑です。次章で詳しく解説します。

法事などで僧侶を呼ばない場合

白木位牌の処分に困るのは、法事などで、僧侶を呼ばない場合です。

この場合、以下3通りの方法が考えられます。

・本位牌を作成した仏壇屋に処分を依頼する
・葬儀を依頼した葬儀会社に処分を依頼する
・ご自宅に近いお寺や神社に処分を依頼する

それぞれの方法について解説します。

本位牌を作成した仏壇屋に処分を依頼する

白木位牌の処分をどこにお願いしようか考えたとき、真っ先に思い浮かぶのは本位牌を作成した仏壇屋だと思います。お寺とのお付き合いがないご遺族の場合、仏壇屋に白木位牌の処分を相談することが多いでしょう。

ただし、白木位牌を処分できるかどうかは、仏壇屋によって異なることが普通です。実際に、白木位牌の処分を受けていない仏壇屋の話を、ご遺族から聞いたことがあります。

また、処分してくれる場合でも、無料か有料かについては、仏壇屋ごとに差があります。そのため、事前に確認しておくと安心でしょう。

なお、弊社、杉浦本店でも本位牌の作成を承っておりますが、弊社の式場にお持ちいただくか、本社宛てに郵送していただければ、無料で供養いたします。

葬儀を依頼した葬儀会社に処分を依頼する

仏壇屋に白木位牌の処分を断られてしまった場合は、葬儀をお願いした葬儀会社に処分を依頼するご遺族が多いです。

経験則ではありますが、ほぼすべて葬儀会社は無料で白木位牌を処分してくれると思います。もちろん、弊社、杉浦本店の場合も、弊社の式場へお持ちいただくか、本社宛てに郵送していただければ、無料で供養させていただいております。

ご自宅に近いお寺や神社に処分を依頼する

お寺や神社では、白木位牌に限らず、お守りやお札などゴミとして処分しづらいものの供養を、有料で承ることが一般的です。お寺や神社により費用はさまざまですが、高くても数千円以下で供養してもらえるでしょう。

年末年始のタイミングであれば、前の年のお守りやお札を大量に供養するので、無料で引き受けるお寺や神社もあります。

まとめ

後飾り祭壇や白木位牌の処分について、解説しました。大切な故人様の供養に使用したものだからこそ、どのように処分したらよいか困られるご家族も多くいらっしゃいます。

その際は、まず弊社、杉浦本店まで、お気軽にお問い合わせください。ご家族にもっとも負担のない方法で、ご案内をさせていただきます。24時間365日、いつでもお気軽にお問合せください。

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